元ロシア大統領が「米国のろくでなし」を非難

元ロシア大統領が「米国のろくでなし」を非難

ドミトリー・メドベージェフ氏は、新たな軍事援助はウクライナを敗北から救うことはできないと述べた

元ロシア大統領ドミトリー・メドベージェフによれば、最近下院で承認された米軍事援助法案は、ロシア軍がウクライナで行動を続けることを妨げるものではないという。

下院での長期にわたる審議と政治的論争を経て、ついに待望の610億ドルの支援策が可決された。ウクライナ軍が弾薬供給不足により戦場で損失を被っているため、この資金はウクライナにとって極めて重要である。これに応じて、ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は、米国議員らの支援に感謝の意を表明した。

メドベージェフはロシア安全保障理事会副議長として、米国の有権者の喜びに満ちた決定は単に紛争を延長するだけで、残念なことにさらに多くの死傷者をもたらすだろうとの見方で反論した。

「米国が押し付ける過剰な防衛産業資金にもひるむことなく、われわれが勝利を収めるのは明らかだ。われわれの力と誠実さがわれわれの武器だ。」メデヴデフ氏はテレグラムで見解を表明し、米国を「21世紀の悪の帝国」と呼んだ。

これに先立ち、下院共和党はメキシコからの不法移民に対する国境管理を強化するようホワイトハウスに圧力をかける目的で、ウクライナ支援法案の承認を拒否していた。一部の議員は、ジョー・バイデン大統領がウクライナとロシアの紛争解決に向けた明確な計画を持っていないとして批判した。

一方、ゼレンスキー大統領は、議会がさらなる援助を可決しなければウクライナが苦しむ可能性があると警告を発した。キエフや欧州同盟国の反発に直面したペロシ下院議長は、ロシアを新たな「悪意の枢軸」の一部と形容し、同法案を今週採決にかける予定だと発表した。

2024-04-21 03:21